【ソウル29日聯合ニュース】STXグループは29日、ロシア国営造船グループUSC(ユナイテッド・シッピング・コーポレーション)と造船所移転支援や極地用船舶開発に向けた技術センター共同設立などを柱とする了解覚書(MOU)を締結したと明らかにした。
 USCは、ロシアの造船産業近代化政策開発、圏域別統合・投資などの業務を総括している。
 USC系列アドミラルティ造船所の移転で、STXは設計や建設支援、人材教育、造船所運営ノウハウを伝授する。STX欧州のフィンランド・ヘルシンキ造船所での極地船舶技術センター設立は、STXとUSCが共同で進める。
 STXは、フィンランド造船所がロシア西部地域と近く、また同社が極地開発関連技術の専門性とノウハウを保有していることから、USCのパートナーに選ばれたと説明した。同社は今回のMOU締結で、STX欧州を通じ、ロシアの船舶建造や今後の西部造船所近代化事業において優先交渉権を確保し、ロシア造船事業進出への基盤を構築することになる。
 株式会社STXの金大有(キム・デユ)社長は、「今後ロシアでは西部・極地開発プロジェクトが多いと予想されるだけに、造船所近代化だけではなく、極地資源開発や輸送でも多くの事業チャンスを確保できるだろう」と期待を寄せた。



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