【ソウル29日聯合ニュース】政府は北朝鮮の魚雷攻撃による韓国哨戒艦「天安」沈没事件をめぐる国連安全保障理事会の対応について、先の主要国(G8)首脳会議(ムスコカ・サミット)で採択した首脳宣言の水準なら受け入れられとの立場だと伝えられた。
 政府筋は29日、安保理が沈没事件に対し議長声明を出すか決議を採択するかはまだ不透明な状況だとしながら、「形式に関係なく、G8首脳声明水準の内容が盛り込まれれば満足できると考える」と述べた。
 G8首脳声明は北朝鮮を名指しで非難してはいないものの、北朝鮮に沈没事件の責任があると結論付けた韓国軍・民間合同調査団の調査結果に触れながら攻撃行為を非難しており、これは歴然として北朝鮮を非難したものと理解できると評価した。
 また、安保理で韓国兵士46人の犠牲をもたらした攻撃行為を糾弾することについてはある程度同意を得ているが、北朝鮮を名指しで非難するかどうかが問題たと述べた。
 G8首脳は先週末のサミットで、「天安」沈没事件について合同調査団の結論に沿い「攻撃を非難する」との内容を盛り込んだ首脳宣言を採択した。
 政府はこれに先立ち、国連安保理決議案や議長声明に盛り込まれるべき最小限の内容として、北朝鮮の名指し糾弾・非難、再発防止、責任者処罰を安保理理事国に提示した。



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