【ソウル15日聯合ニュース】韓米は上半期中に開始する考えだった原子力協定改正議論を、9月以降に先送りする方針のようだ。外交筋が15日、差し迫った懸案が台頭したため、改正議論は下半期に着手する予定だとし、現在のところ、9月以降になる可能性が高いと伝えた。
 北朝鮮魚雷による韓国哨戒艦「天安」沈没事件が両国の緊急懸案に浮上したことを受け、複雑な利害関係と争点を抱えた原子力協定改正議論をひとまず見合わせる考えとみられる。
 外交筋はまた、パイロプロセッシング(乾式再処理)の韓国での導入問題について、韓米はこの処理法の妥当性調査を共同で進めているが、まだ結果が出ていないと伝えた。
 パイロプロセッシングは、核拡散リスクがあるプルトニウムを抽出せずに使用済み核燃料を再加工し、核燃料として再活用する工法。韓国の原子力学界は核拡散の懸念が低い「平和的再活用」だと強調しているが、米国の一部不拡散論者は、既存の「湿式再処理」技術と大きな差がないと主張するなど、両国の学界で意見に隔たりがある。

Copyright 2010(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0