青瓦台(大統領府)で行われた韓中首脳会談で、外交通商部の金宗フン(キム・ジョンフン)通商交渉本部長と中国の陳徳銘商務部長がMOUに署名した。
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韓中はこれまで3年半にわたり共同研究会議を5回開催した。両国は共同研究について「建設的な協議を通じ、両国の全般的な経済・通商の状況、商品貿易、サービス貿易、投資政策など関心事項について相互理解を深め、韓中FTAの今後の推進作業に向けた基盤を設けた」と評価した。
FTA交渉で争点となるセンシティブ分野については、韓国が農水畜産分野、繊維や衣類など軽工業分野を、中国が自動車・電子・IT・石油化学・サービスなどの分野をそれぞれ挙げている。
政府関係者は、共同研究終了後に交渉に着手せず、センシティブ分野について追加的な意見交換を行うとMOUに明記したのは異例のことだと説明した。
これに先立ち、金本部長と陳徳商務部長は23日にソウルで行った会談で、韓中FTA産官学共同研究報告書を最終的に検討し、韓中首脳会談で報告することで合意していた。
両国の業界、政府、学界が参加し作成した報告書は7章からなり、主な内容として韓中FTAの部門別の影響、両国の法制度の現況分析、韓中FTA交渉に関連する勧告などが盛り込まれている。特に、韓中FTA推進の原則として、▼包括性▼実質的自由化▼世界貿易機関(WTO)の規範との合致性▼民間部門に対する考慮▼持続可能な開発――などを提示した。
また、報告書は、韓中FTA締結時に肯定的な経済効果を極大化させるため、交渉過程におけるセンシティブ分野に対する考慮が必要だとみて、交渉開始を決定する前に政府間で事前協議を行い、センシティブ性の処理に対する相互の理解と合意を導き出すよう勧告した。
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