【ソウル28日聯合ニュース】政府が中国に対し、韓国海軍哨戒艦「天安」沈没事件の調査結果を検討する専門家チームの派遣を提案していたことが分かった。
 政府高官当局者は28日、中国には客観的で科学的なデータ資料を十分に提供しており、専門家の参加の上で韓国側と討論することを提案済みだと明らかにした。ただ、中国側からはまだ反応がないという。中国としても事実を無視することはできないという点でいろいろと検討しているだろうとしながら、間もなく立場表明があるものとみられると述べた。
 このため李明博(イ・ミョンバク)大統領は28日の温家宝・中国首相との会談で、客観的かつ科学的な調査結果に基づき、中国も国際社会の対北朝鮮制裁の動きに賛同するよう、説得に努めるものとみられる。
 政府高官当局者は、「誰にも否定できない明確な証拠を出したが、一部から予想外の反応もあった」と述べ、問題解決に向け、政府としては外交に総力を挙げると強調した。29、30日の韓日中首脳会談、来月4~6日のアジア安全保障会議へと外交戦を続け、国連での対話に持ち込む構えだ。
 またこの当局者は、「わたしたちの目的は、北朝鮮を孤立させたり苦境に陥れることではない」と述べた。世界の反テロ、反核拡散、反武力行使の流れの中で、北朝鮮が誤った考えを捨て国際社会の確かな一員となること、究極的には核を放棄し朝鮮半島平和体制を築くことを望んでいると強調した。

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