【ソウル27日聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮人民軍総参謀部は「重大通告文」を発表し、「北南(南北)協力交流と関連し、わが軍隊が履行することになっているすべての軍事的保障措置を全面撤回する」と明らかにした。朝鮮中央通信が27日に伝えた。

 また、東海(日本名:日本海)と黄海の軍通信ラインの断絶、開城工業団地などへの陸路通行の遮断を検討する方針も示した。
 北朝鮮が軍を代表する総参謀部を通じこうした威嚇をしてきたのは、25日に祖国平和統一委員会報道官談話で明らかにした8項目からなる対韓国措置を軍事的に支えるという意図とみられる。

 通告文は、「南朝鮮(韓国)かいらい軍部が再開しようとしている反共和国(北朝鮮)心理戦(非武装地帯での宣伝放送)に対し、全般的な戦線で無慈悲に対応する」と述べている。スピーカーなど心理戦の設備を照準射撃し撃破するとした、これまでの立場を再度明示した。 また、黄海海上での偶発的な衝突を防ぐため締結した南北合意を完全に無効化するとともに、国際海上超短波無線対話機の使用を中断し、緊急状況処理のため開通した通信ラインも即時に断絶すると述べた。

 さらに、黄海の北朝鮮側海域を侵犯すれば即刻、物理的打撃を加えると警告。韓国側の艦船、航空機、その他機動手段の北朝鮮領海、領空、領土の通過も全面禁止するとした。



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