【ソウル27日聯合ニュース】日本の東京大学大学院情報学環に韓国学研究の拠点となる「現代韓国研究センター」が設立される。
 韓国国際交流財団によると、東京大学本郷キャンパス内福武ホールで来月5日に開所式が行われる。同財団の金成ヨプ(キム・ソンヨプ)理事長職務代行、鳩山由紀夫首相、東京大学の濱田純一総長らが出席する予定だ。
 初代センター長は、在日韓国人2世の姜尚中(カン・サンジュン)同大学院教授が務める。韓国政治が専門の木宮正史教授、石田英敬教授ら13人の教授が研究委員と顧問として参加する。諮問委員には李御寧(イ・オリョン)元文化体育観光部長官が委嘱された。
 同センターは向こう5年間▼東アジア共同体と韓日パートナーシップ▼韓流文化のアジアへの拡散▼東アジア情報通信ネットワーク構築と韓日情報化▼東アジアの都市ネットワーク、ソウル・東京・北京の都市間交流▼21世紀東アジアと韓日の役割――の5つのテーマを研究する。国際交流財団が100万ドル(約9000万円)を支援し、東京大学も事業関連基金を設立する予定だ。
 また、研究センターの開設を記念し、ソウル大学日本研究所の韓栄恵(ハン・ヨンヘ)所長ら研究者・学者が参加し、「東アジア共同体に向けた韓日パートナーシップ」をテーマとする学術シンポジウムも開催する予定だ。
 交流財団関係者は、研究センターは日本の韓国学のレベルを上げるとともに、過去の歴史や独島(日本名:竹島)領有権問題など、韓日関係の根本的な問題に対する見解の溝を埋め、相互理解を深めるにあたり、大きく貢献するだろうと期待を示した。



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