【ニューヨーク5日聯合ニュース】米ニューヨークで開かれた核拡散防止条約(NPT)再検討会議で、韓国政府が北朝鮮の核開発を非難した。
 政府首席代表の趙顕(チョ・ヒョン)外交通商部多者外交調整官は4日に会議の基調演説で、北朝鮮は2003年のNPT脱退以降、2006年と2009年に核実験を強行し、NPT体制に正面から挑んでいると指摘。「核エネルギーの平和的な利用という美名の下、核兵器を開発している代表的なケースが北朝鮮核問題だ」と批判した。その上で、再検討会議ではNPT体制の抜け道防止に議論の焦点を当てるべきだと訴えた。
 国連関係者はこれについて、北朝鮮がNPTの任意脱退条項を悪用している点を指摘し、是正案を講じるよう求めたものだと説明している。
 趙調整官はまた、NPTの3大軸となる核不拡散、核軍縮、原子力の平和的利用でバランスよく成果を上げるべきだというのが韓国の基本姿勢だとし、▼国際原子力機関(IAEA)を中心とした核不拡散体制の強化▼核保有国の持続的な核軍縮進展の助長▼原子力の平和的利用拡大に向けた多国間の核燃料サイクル協議活性化――などを求めた。
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