【ソウル4日聯合ニュース】韓国の子どもと青少年の感じる「生活満足度」が、経済協力開発機構(OECD)加盟国で最も低いとの研究調査結果が出された。
 延世大学・社会発展研究所と韓国方定煥財団は4日、このほど共同で全国の小学4年生~高校3年生の児童・生徒5437人を対象に子ども・青少年幸福指数の国際比較をテーマに調査を行い、ユニセフ(国連児童基金)の2006年研究と比較・分析した結果を明らかにした。
 調査によると、韓国の子どもと青少年は「生活に満足している」と回答した割合が53.9%で、OECD26カ調査国のうち最下位だった。2人のうち1人は暮らしに満足していないと感じていることになる。
 これは満足度が最も高かったオランダ(94.2%)より40.3ポイント低く、OECD平均(84.8%)と比較しても30.9ポイント下回った。昨年の調査(55.5%)と比べても1.6ポイント低い。
 「健康でないと思う」「所属感を感じられない」と答えた児童・生徒はそれぞれ26.5%と18.3%を記録し、OECD加盟国で最も高かった。「寂しさを感じる」とした回答は16.7%で、日本(29.8%)に続き2番目に高かった。
 一方、「学校生活に満足している」との回答は全体の27.0%で、ノルウェー(38.9%)、オーストリア(36.1%)、オランダ(34.4%)などと大差はなく、7位となった。
 「生活の満足度」「主観的幸福」「学校生活満足」など6部門を合わせ、点数で標準化した「主観的幸福」指数は65.1点(OECD平均を100とした場合)で、比較対象国で最下位だった。
 幸せのため人生で最も必要なものに「家族」を挙げた割合は、高校入学前が最も高いと調査された。高校1年生と2年生では「家族」と答えた生徒が「金」と答えた生徒の割合と比べ、同じかやや多かったが、高校3年生は「金」と答えた生徒の割合が28%で「家族」(22%)を上回った。
 調査を担当した延世大のヨム・ユシク教授(社会学科)は、韓国青少年の主観的幸福度が極端に低く、入試ストレスの解消が急がれると指摘。また、父母が子女の友人や学校・学習塾の先生とコミュニケーションを取ることも幸福指数を高めるのに役立つと話した。
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