【ソウル30日聯合ニュース】昨年の韓国の人口自然増加率が1970年以降では2番目に低かったことが分かった。
 統計庁が30日に明らかにしたところによると、人口1000人当たりの自然増加数を示す自然増加率は昨年4.0人で、関連統計を取り始めた1970年以降では2005年(3.9人)に次ぐ低水準となった。
 自然増加率の減少は、医療技術の発達など高齢化が進むにつれ死亡者数が24~25万人の水準を持続的に維持している半面、出産率の低下に伴い出生児数は急速に減っていることが原因となっている。昨年の出生児数は44万5200人で、前年(2万692人)に比べ減少したが、死亡者数は587人増の24万6700人だった。
 出生児数から死亡者数を引いた自然増減は19万8500人と、2005年(19万1148人)以降で最も少なく、1999年(36万8869人)の53.8%、1979年(62万2683人)の31.9%にすぎなかった。
 出産率低下や高齢化以外にも婚姻率の下落と離婚率の上昇傾向も人口増加を妨げる要因となっている。
 人口1000人当たりの婚姻件数を示す粗婚姻率は、昨年は6.2件と、過去最低を記録した。これに対し、人口1000人当たりの離婚件数を示す粗離婚率は昨年2.5件で、過去5番目に多い。
 統計庁関係者は、高齢化による死亡者数の減少よりは出産率低下による出生児数の減少による影響が大きいため人口増加を妨げている上、結婚年齢が遅くなっている半面、離婚は増加しており、人口構造の負担がさらに増えていると説明した。



Copyright 2010(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0