潘基文事務総長(左)と意見を交わす李明博大統領=12日、ワシントン(聯合ニュース)
潘基文事務総長(左)と意見を交わす李明博大統領=12日、ワシントン(聯合ニュース)
【ワシントン12日聯合ニュース】核安全保障サミットのため米国を訪問中の李明博(イ・ミョンバク)大統領は12日、ワシントンで国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長、アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国のムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン皇太子と相次ぎ会談した。
 潘事務総長との会談では、核安全保障、気候変動、開発など国際懸案と、11月にソウルで開催される主要20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)など相互関心事について意見を交わした。李大統領と潘事務総長の会談は、これで7度目。
 この席で、潘事務総長は韓国海軍哨戒艦「天安」の沈没事故に対する慰労を伝え、李大統領は謝意を示し、政府の事故収拾と原因究明努力について説明した。また、潘事務総長が大地震で被害を受けたハイチの復興に向けた韓国政府と国民の支援に謝意を伝えると、李大統領は潘事務総長の国際社会におけるリーダーシップを評価した。
 李大統領はまた、国際社会の共同問題解決に向けた国連の役割を評価するとともに、韓国政府は国際社会の責任ある一員として寄与を拡大し、国連との協力関係をさらに強化していくとの考えを示した。このほか、ソウルサミット開催成功に向け、国連とも緊密に協力していくことを望んでいると述べた。潘事務総長は、国連の主要懸案について説明し、韓国政府との積極的な協力を期待した。
 アブダビ首長国ムハンマド皇太子との会談では、双方が韓国企業が受注したUAE原子力発電所建設事業の経過などを確認し、両国間協力を多方面で一層強化すべきとの意見を同じくした。
 李大統領は、昨年末のUAE訪問以降、両国間の高官交流と各種協力事業が円滑に進められていることを高く評価しながら、ことし両国修交30年を迎えるのを機に、戦略的パートナー関係がさらに発展するものと期待を示した。これに対し、ムハンマド皇太子は、両国間の原発建設協力は未来を見据える両国間中長期協力の礎となると見通した。李大統領のUAE訪問で芽吹いた再生可能エネルギー、情報通信技術、人材育成など諸般の分野にわたり、両国間協力が一層強化されることを希望すると述べた。
 李大統領はムハンマド皇太子を韓国に招き、ムハンマド皇太子は近く訪問すると応えた。



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