探索作業を行っている官民捜索チーム=30日、白リョン島(聯合ニュース)
探索作業を行っている官民捜索チーム=30日、白リョン島(聯合ニュース)
【ソウル30日聯合ニュース】黄海・白リョン島沖での海軍哨戒艦「天安」沈没事故と関連し、海難救助隊(SSU)専門将校のソン・ムジン中領は30日に国防部での会見で、沈没船体の探索作業は7~8割方完了したが、潮流が速く船体への進入が極めて困難だと状況を説明した。黄海は世界で3番目に潮流が速いとされ、他の海洋と救助作業が大きく異なると言葉を添えた。
 ソン中領によると、艦尾に閉じ込められていると予想される行方不明者の救助作業は、船体の探索、空気注入、出入り口確保、生存者の確認などの段階で進められる。
 これに先立ち、軍は29日午後10時ごろ、13分にわたり艦尾の割れたすき間から3000リットルの空気を注入した。空気の2割ほどが酸素のため、5時間ほど呼吸できる量だと軍は説明している。
 出入り口確保作業と関連しては、命綱とロープを用いて近いところから入るとしても、艦尾の機関部に入るには3~4つの隔室ドアを通らねばならず、非常に危険な高難度の技術を要すると説明した。
 一方、李明博(イ・ミョンバク)大統領は同日、専用ヘリコプターで事故現場の白リョン島を訪れた。現場に出動している大型輸送艦「独島」で海軍関係者から状況の報告を受けた後、ゴムボートで「独島」から2.7キロメートル離れた救難艦「光陽」に移動し、救助活動を見守るとともに行方不明者の家族を慰労した。



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