図表を示しながら事故の説明をする金長官=29日、ソウル(聯合ニュース)
図表を示しながら事故の説明をする金長官=29日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル29日聯合ニュース】黄海・白リョン島沖で26日に発生した海軍哨戒艦「天安」沈没事故と関連し、軍当局は北朝鮮側の機雷による爆発を含め、あらゆる可能性を念頭に置き原因の究明に努めている。
 国防部の金泰栄(キム・テヨン)長官は29日に国防委員会の全体会議に出席し、北朝鮮側の浮遊機雷の爆発が沈没原因になった可能性を問われ、「北朝鮮は朝鮮戦争当時、4000発余りの機雷を旧ソ連から輸入し、3000発余りを東海(日本名:日本海)と黄海に設置した。北朝鮮の機雷が韓国側地域に流れてきていた可能性はある」と答えた。半潜水艇による魚雷攻撃に対しても、半潜水艇も2発の魚雷を積んでおり、適正距離から発射が可能だと述べた。
 続けて、「北朝鮮の介入の可能性がないと言ったことはないと思う」とし、北朝鮮の関連を考慮していることを示唆した。
 これに先立ち、軍関係者は同日午前に開かれた野党・民主党の緊急院内対策会議に出席し、事故原因を▼潜水艦の魚雷攻撃▼半潜水艇の魚雷攻撃▼弾薬庫爆発▼機雷の攻撃によるもの▼暗礁に座礁――の5つに絞ったことを明らかにした。
 軍当局の原因調査で北朝鮮との関連が明らかになった場合、南北関係の行き詰まりなど大きな波紋が予想される。
 一方、軍は同日、半壊状態の艦尾が沈んだ位置を突き止め、潜水要員を投入し船体への進入を試みるなど必死の救助活動を続けた。しかし、軍当局は行方不明者46人の生存限界時間を69時間と見積もっており、同日午後8時を過ぎれば生存の可能性は希薄になる。

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