この当局者は、米国と韓国、また特に中国が、北朝鮮を6カ国協議に復帰させるには北朝鮮なりの論理や体面をある程度考慮すべきではないかと考えているとし、「韓米は、北朝鮮が米国との追加接触を望むなら、6カ国協議と確実に絡め同協議の一環として接触することを認めることができるという立場だ」と述べた。この枠を外れた別途の2国間接触を米国は望んでおらず、韓国も反対しているという。米朝接触が実現する場合は、6カ国協議再開を前提に行われることになり、米国も、北朝鮮が6カ国協議復帰時期を確実に保障することを対話条件とする立場だと強調した。
また、米朝対話について韓米間の協議は済み、米国は今後、日本、ロシアとも協議し、6カ国協議参加5カ国が同じ立場を取るよう調整を図ることになるとの見解を示した。目的は北朝鮮を非核化プロセスに引き入れることだとしている。
こうした発言は、再び米朝対話が実現すれば、続いて6カ国協議も速やかに再開されることを強く示唆したものと受け止められる。
一方、北朝鮮が要求する平和協定協議を開始できる「非核化の一定の進展」について、この当局者は「2008年12月の状態(最後の6カ国協議のころ)よりもさらに進展した措置でなければならない」と答えた。ただ、これは5カ国が合意すべき問題で、幾分あいまいさがあるとした。
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