握手を交わすクリントン米国務長官(右)と柳明桓長官=26日、ワシントン(聯合ニュース)
握手を交わすクリントン米国務長官(右)と柳明桓長官=26日、ワシントン(聯合ニュース)
【ワシントン26日聯合ニュース】外交通商部の柳明桓(ユ・ミョンファン)長官とクリントン米国務長官は26日に米ワシントンで閣僚級戦略対話を行い、北朝鮮核問題をはじめとする両国の懸案と地域・グローバルイシューに対する協調努力を評価した上で、韓米戦略同盟の持続的発展に目指し、政策協議を一層強化することにした。特に北朝鮮核問題については、北朝鮮が6カ国協議に早期復帰し非核化措置を再開するよう努力を続け、北朝鮮核問題の一括妥結(グランドバーゲン)案を具体化も、関係国間の協議を通じ進めていくことで合意した。
 韓米閣僚級戦略対話は、2006年1月に当時の潘基文(パン・ギムン)長官とライス長官が初めて開いて以来、4年ぶり。

 今回の戦略対話は、昼食を挟み1時間15分ほど行われた。両長官は、4月にワシントンで開かれる核安全保障サミット、11月ソウル開催の主要20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)、韓米自由貿易協定(FTA)、北朝鮮核問題、気候変動対策、アフガニスタンおよびアジアの地域情勢など、両国の懸案にとどまらず地域的・世界的なイシューについても意見を交わした。
 対話終了後、クリントン長官は記者団を前に、多くの重要なイシューについて深く包括的な議論をしたと明らかにし、「韓米関係は堅固で持続的だ。韓国が地域・グローバルイシュー関連の多くの重要懸案で示したリーダーシップに謝意を表する」とした。
 柳長官は「最近の国際情勢だけでなく、さまざまな韓米懸案を協議した。クリントン長官とは、ことし、朝鮮戦争発生60周年という特別な年にあたり、韓米関係が最上という意見で一致した」と述べた。クリントン長官がアジア政策に対する意見を問うなど、意味ある時間だったと評した。
 双方は、韓米FTAの重要性に対する両国政府の評価と進展意志を改めて確認し、引き続きともに努力を傾けることを確認した。また、6月にソウルで開催予定の韓米外相・国防相による会談が内実を伴うよう、緊密に協議していくと決めた。
 北朝鮮核問題については、最近の関係各国による協議の経過と評価などについて意見交換した。対話と制裁を並行する「ツートラック・アプローチ」を続け、北朝鮮が早期に6カ国協議に復帰し非核化措置を再開するよう、努力を続けることにしたと、外交通商部は説明している。両長官は、北朝鮮の不可逆的な非核化措置と、6カ国協議参加5カ国による政治・経済的な見返り措置、一括妥結案を関係国間の協議を通じ具体化していくことでも合意した。
 北朝鮮の要求事項のうち平和協定協議に対しては、「非核化に進展がある場合、別途の適切なフォーラムで議論を開始できる」という6カ国協議共同声明の原則を再確認し、まずは北朝鮮が速やかに6カ国協議に戻るべきだとの立場で一致した。米朝対話に対しては、6カ国協議の流れの中で行われ、6カ国協議が直ちに再開すると確信できる場合、2国間対話を検討できるとの認識を共有したもようだ。
 柳長官は6カ国協議の早期再開に関し、関係国間の協議がまだ終わっておらず、北朝鮮の立場も不明瞭なことを理由に挙げながら、明言するには早いと答えた。ただ、北朝鮮も6カ国協議に関心があり、関係国でも調整中だと付け加えた。


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