【ソウル25日聯合ニュース】軍当局が、先端科学化装備で敵の侵入を警戒監視する無人監視哨所20か所を試験的に運営する。
 軍のある消息筋は25日、東部戦線を中心に20か所あまりで無人監視哨所を運営する計画だと明らかにした。同哨所に高性能監視カメラや遠隔操作で自動発射できる機関銃などが配置されるという。
 高性能カメラは昼夜を問わず、数キロメートル先から接近する敵や疑わしい船舶などを精密にとらえ、師団級部隊の指揮統制本部に24時間で映像を伝送する。指揮統制本部で敵や疑わしい船舶と最終識別すれば、機関銃「M-60」「K-3」に装着された遠隔射撃統制装置を利用し自動で機関銃を発射するなどの方法で、無人監視哨所を運営する計画だと伝えられた。
 軍は高性能カメラと遠隔射撃統制装備の購入予算をすでに組み込んでおり、年内に設置する予定だ。東部戦線で警戒能力が確認されれば、他地域に拡大する案も検討している。
 東部戦線の無人監視哨所は、最前方GOP(一般前哨)と海岸レーダー基地監視など海岸警戒用で設置する計画のようだ。これに関し軍関係者は、2020年までに兵力を51万7000人水準に減らすため、兵力に依存していた警戒方式を科学化装備に転換する必要があると説明した。
 一方、軍当局は無人監視哨所とは別途に、2019年までにGOP全域に無人警戒システムを構築する事業を推進している。同システムが構築されれば、現在のような将兵による鉄柵巡察に代わり、GOP部隊の統制センターに設置された感知センサーと画面で、敵の侵入有無を確認できるようになる。敵が鉄柵に触れた瞬間に感知センサーが作動し、監視カメラがその位置をとらえて統制センターに伝えると、24時間体制で勤務する担当者が直ちに状況を伝え対応する方式へと、勤務体系が変わる。


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