【ソウル25日聯合ニュース】金大中(キム・デジュン)、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権で黒字を続けた南北貿易が、現政権が発足してから赤字に転落したことが分かった。
 関税庁が25日に明らかにしたところによると、南北貿易は金泳三(キム・ヨンサム)政権当時の1997年までは赤字だったが、金大中政権発足の1998年から盧武鉉政権の2007年まで黒字を計上。現在の李明博(イ・ミョンバク)政権が発足した2008年に、再び赤字となった。
 南北貿易黒字は、1998年の3790万ドルから2005年には4億1770万ドルと11倍に増加。2007年は2億6220万ドルを計上した。この期間の北朝鮮への搬出が、北朝鮮からの搬入を上回る速度で増えたため。搬出額は1998年の1億2890万ドルから、2007年には10億2860万ドルに拡大している。
 しかし、現政権に入ると、2008年は5400万ドルの赤字、昨年は2億90万ドル(約181億円)の赤字を計上した。これは、北朝鮮への搬出額が2年連続で大幅に落ち込んだため。2008年の搬出額は8億8340万ドルで前年比14.1%、昨年は7億3260万ドルで同17.1%、それぞれ減少した。
 一方、昨年の南北貿易で最も多かった搬出品目は電気製品で、全体の24.8%(1億8200万ドル)を占めた。次いで、ステイプルファイバー(1億600万ドル)、綿織物(6700万ドル)、機械・コンピューター(6000万ドル)など、機械と繊維類が主だった。搬入品目は、衣類(3億900万ドル)、魚類(1億3100万ドル)、電気製品(1億2200万ドル)の順に多かった。

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