【ソウル29日聯合ニュース】起亜自動車は29日、昨年は国内外で114万2038台を販売し、売上高18兆4157億ウォン(約1兆4314億円)、営業利益1兆1445億ウォン、当期純利益1兆4503億ウォンを記録したと発表した。売上高は前年より12.4%増、営業利益と当期純利益は270.9%と1174.6%の増加で初めて1兆ウォンを突破。過去最高の業績を上げた。
 グローバル販売台数は前年より8.1%増加、国内販売は新車発売効果と老朽車税制支援の効果で、30.5%の増加を記録した。営業利益率は6.2%と前年(1.9%)より4.3ポイント上昇、借入金は前年末から1兆730億ウォン減少するなど、財務面も大幅に改善した。
 第4四半期の業績は、販売台数が前年同期比11.1%増の35万2285台、売上高が13.6%増の5兆7275億ウォン、営業利益が1047.1%増の4118億ウォン、当期純利益が707.7%増の6039億ウォンだった。
 起亜自は、ことしも競争力のある新車の発売とブランドイメージの向上、グローバル販売力の強化を通じ、販売成長を維持していく戦略だ。世界市場でのシェアを、昨年の2.6%からことしは3.0%に引き上げようとしている。ことしの販売目標は、昨年より26.5%多い194万台(国内工場127万台、海外工場67万台)、売上高は22.2%増の30兆6420億ウォン(国内19兆6550億ウォン、海外10兆9870億ウォン)としている。
 国内市場では、上半期の「スポーテージ」「ロチェ」後続モデル発表、昨年発売した「K7」「ソレントR」など人気車種の販売拡大で、前年比4.5%増の43万台販売を目標とする。
 最大市場の米国では、ジョージア工場で生産する「ソレントR」にすべてのマーケティング力を集中し、ブランド認知度を最大限に引き上げる考え。前年比15.6%増の34万7000台販売を計画している。欧州市場は、一部の国の廃車支援終了、景気回復の遅延による需要の停滞が予想されるが、今月中に欧州戦略型モデルの小型車「ベンガ」を、7月ごろには「スポーテージ」の後続モデルを発売する予定だ。販売目標は前年比3.2%増の25万台。中国では、昨年の70%成長に続きことしも36.7%増の33万台を販売し、急成長の動きを維持していく戦略だ。10月に「スポーテージ」の中国モデルを投入し、ディーラー網も335か所から420か所に拡充する。
 李在?(イ・ジェロク)財経本部長は、昨年は世界的に景気状況が芳しくなかったが、為替相場や各国政府の自動車需要てこ入れ政策、「K7」「ソレントR」など新車の成功などが追い風となり、これまでの不振から脱却し、経営を正常化することができたと評した。ことしはグローバルマーケットでのリーダーシップ強化、収益創出力の強化、持続成長基盤の構築を核心課題に、グローバルリーダー企業への跳躍に最善を尽くすと述べた。

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