カナダのハーパー首相(右)と会談する李明博大統領=28日、ダボス(聯合ニュース)
カナダのハーパー首相(右)と会談する李明博大統領=28日、ダボス(聯合ニュース)
【ダボス28日聯合ニュース】世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)に出席するためスイスのダボスを訪れている李明博(イ・ミョンバク)大統領は28日、同会議に出席している各国首脳と相次ぎ2国間会談を行い、相互協力案を議論した。
 まず6月の主要20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)開催国、カナダのハーパー首相と会談し、G20サミットの開催成功に向けた協力案について協議した。両首脳は昨年のハーパー首相の訪韓をはじめ3回にわたる首脳会談などで、両国間の特別パートナー関係が深化したことを評価。また、ことしのG20サミットを通じ、世界経済の回復と持続可能な均衡成長に寄与するとの考えを同じくした。李大統領は、2月にバンクーバーで開催される冬季五輪の成功を祈るとともに、江原道・平昌への2018年冬季五輪招致に向けたカナダの関心と支援を求めた。
 続いて、スイスのロイトハルト大統領と会談し、両国間の実質的協力増進案などについて意見を交わした。ロイトハルト大統領は、李大統領が提唱しているグリーン経済について「大変印象的」と評価し、李大統領はこれに「企業家らは懸念しているが、進むべき道。新たな分野をまず開拓するには、リスクを甘受するしかない」と述べた。また李大統領は、両国が科学技術、医薬などの分野で協力することで相乗効果を生むことができるはずとの期待感を示し、相互協力の必要性を強調したと伝えられた。
 スペインのサパテロ首相、ヨルダンのアブドラ国王とも会談し、経済分野から政治、文化、人的交流などについて、協力強化策を話し合った。
 このほか、李大統領は、独シーメンスのレッシャーCEO(最高経営責任者)と会い、グリーン成長政策に関する協力の必要性を強調した。ドイツは再生可能エネルギー、エネルギー効率性分野における世界的な技術リード国だとしながら、シーメンスがこれら分野で、韓国企業との合弁事業を拡大することを期待すると呼びかけた。
 李大統領は29日にはイスラエルのペレス大統領と首脳会談し、再生可能エネルギー分野での協力や通商増進など両国主要懸案と、中東情勢など国際情勢について意見を交換する。米シスコシステムズのチェンバーズ会長兼CEO、マイクロソフト共同創業者のビル・ゲイツ会長と会談、CNNのインタビューも予定されている。同日午後にチューリヒに戻り、今回のインド・スイス歴訪日程をすべて終え、帰国の途に就く。

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