【ソウル30日聯合ニュース】保健福祉家族部インフルエンザ対策本部は30日、先月に新型インフルエンザ感染が確認された首都圏在住の5歳の男児から、抗ウイルス剤タミフルに耐性のあるウイルス株を分離したと明らかにした。国内で分離された新型インフルエンザウイルスがタミフルへの耐性を示したのはこれが初めて。ただ、別の治療剤、リレンザへの耐性は確認されていないという。
 世界保健機関(WHO)によると、これまでに世界で75件のタミフル耐性新型インフルエンザウイルスが確認され、いずれもウイルスのもつ酵素、ノイラミニダーゼ(NA)遺伝子の塩基に変異が発見されている。今回の国内のケースも、同一の変異があった。
 この5歳の男児は、先月29日に発熱とせき、鼻水などの症状を見せ、同日に病院で新型インフルエンザ感染と判断された。今月2日までタミフルを服用したが、病状が悪化したため、5日に再検査。このときも新型インフルエンザ陽性との結果で、タミフルが処方された。病院からの依頼を受け疾病管理本部が検査したところ、5日に採取した検体は陽性、6日に採取した検体は陰性反応を示した。これを受け、耐性ウイルスに感染したと最終判定が出された。
 保健福祉家族部は、抗ウイルス剤の処方を受けたら1日2回、5日間は正確に服用し、症状が続く場合はすぐに管轄保健所に知らせてほしいと呼びかけている。

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