懇談会を主宰する李大統領=30日、ソウル(聯合ニュース)
懇談会を主宰する李大統領=30日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル30日聯合ニュース】李明博(イ・ミョンバク)大統領は30日、「世界の国々が互いに先を行こうと競争しているなか、国内は葛藤(かっとう)しており心配だ」と、懸念を示した。青瓦台(大統領府)に与党ハンナラ党最高委員団を招き朝食懇談会を行った席で、さまざまな懸案、特に世宗市と4大河川再整備事業をめぐり韓国社会に葛藤が生じていることに胸が痛むとしながら、このように強調した。
 その上で李大統領は、世宗市問題では早急に政府代案を提示するとし、国民の判断を仰ぐのが望ましいと述べた。政府代案が出るまでは、与党と政府が協力して代案を提示すると良いとしながら、与党の団結を呼びかけた。4大河川整備事業に関しては、政争と論争の対象としてはならないと強く述べ、「与党が確固とした考えを持ち、困難な予算国会をリードしてほしい」と注文した。
 また李大統領は、ドバイ発金融危機懸念についても言及。経済問題はまだ完全に解決できておらず、世界的に不安となっており、ドバイで生じた問題が欧州やアジアにも移る可能性があり不安だと、懸念を示した。来年の状況は下半期にならないと分からないだろうとし、上半期までは危機管理方式を取るべきとの考えを示した。1月1日から予算を早期執行できるよう、危機管理に弾みをつける必要があると述べた。
 このほか、来年11月にソウルで開催される主要20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)について、関連国際会議が15回開催されるが、可能ならば地方都市で分散開催する考えだとし、与党の関心を求めた。

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