【ソウル29日聯合ニュース】韓国の今年の輸出は、世界的な不況の影響で減少傾向を示しながらも、初めて世界9位まで上がる見通しだ。相対的にみると韓国の輸出は競合国より好調で、原材料価格の下落と輸入需要の減少に伴い貿易黒字は400億ドル(約3兆4620億円)以上と、過去最大に達すると見込まれる。
 韓国貿易協会が29日、第46回「貿易の日」を翌日に控え公表した「今年の輸出入展望と評価」で明らかになった。
 それによると、韓国の輸出は今年は10月末までで前年同期比19.7%減少した。年間では3620億ドルと、前年に比べ約14%減る予想だ。ただ、減少率が概ね20~30%に達する先進国・開発途上国に比べると、韓国の下げ幅は良いほうで、今年の世界輸出順位ではロシアとカナダを抜き9位に入るとみられる。
 世界輸出市場でのシェアも、昨年の2.6%から今年は3.0%に上がる。貿易黒字は年末には400億ドルを超え、これまでの最高記録だった1998年の390億ドルを上回ると予想される。
 司空壱(サゴン・イル)貿易協会会長は「最近の輸出好調は、半導体や携帯電話、自動車などの大企業の業績好調と、この間高い技術力を培ってきた中小企業の積極的な役割に負うところが大きい」と診断した。また、来年の輸出について、世界経済の回復基調が定着し2けた成長が可能の見通しを示した。

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