オバマ大統領=(聯合ニュース)
オバマ大統領=(聯合ニュース)
【ワシントン12日聯合ニュース】来週訪韓予定のオバマ米大統領は12日、「李明博(イ・ミョンバク)大統領とは、北朝鮮の核・ミサイルと拡散問題に対し『包括的な解決』を行う必要性で完全に意見が一致しており、(韓米)両政府の協力も大変緊密だ」と述べた。
 韓国をはじめとするアジア4カ国歴訪に出発する直前、聯合ニュースの書面インタビューにこのように答えた。オバマ大統領が韓国メディアのインタビューに応じたのは、大統領就任後、今回が初めて。
 オバマ大統領は、李大統領との間で大変厚い実務関係を築いており、それはグローバルイシューの中でも特に北朝鮮問題をめぐる韓米の緊密協調に良く表れているとの見解を示した。北朝鮮の核・ミサイル能力は、韓米だけでなく国際社会においても重大な憂慮事項で、韓米首脳が踏み込んだ議論を続けてきた問題だという。来週の訪韓時にも、この問題をはじめ、幅広い協議を行うことになるだろうと述べた。
 こうした発言は、北朝鮮核問題解決に向け李大統領が提案した「グランド・バーゲン(一括妥結)」について、韓米では異論があるという指摘を切り捨てると同時に、北朝鮮に対し両国が堅固な協調の土台の上にあることを直接強調したものといえる。
 オバマ大統領は「北朝鮮による核兵器とミサイルの追求は、北朝鮮と域内を安全にできない。一方、朝鮮半島の平和的な非核化達成に向けた6カ国協議プロセスでなされる交渉は、北朝鮮と域内に安全・繁栄をもたらすことができる」とし、これこそが北朝鮮が直面する選択だとした。北朝鮮が国際的な義務事項を順守し自らの約束を守れば、国際社会から認められるというチャンスを得ることになり、さらに核開発計画の完全な除去に向け後戻りのできない措置を取れば、安全と尊敬に至る平和的な道を歩むことができるとの考えを示した。
 近く行われると予想される米朝対話については、「非核化交渉の迅速な再開につながるならば、6カ国協議の一環としての2国間会談開催にオープンな姿勢を持っている」と答えた。6カ国協議は平和的な解決への最善の枠組みだと強調している。
 一方、来年韓国で開催される主要20カ国・地域(G20)首脳会議(金融サミット)に関し、オバマ大統領は「韓国が国際舞台で重要なリーダーシップを発揮しているという証拠」と評価した。相対的に短い期間で達成した経済的な成功と、世界の先進経済圏入りを目指した動きを代弁する大変重要な手本だとしながら、金融サミット成功させようとする韓国を米国も支援するとした。また、経済政策面における李大統領の強いリーダーシップがアジア・太平洋地域で発揮されることにも期待を示した。
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