【ソウル30日聯合ニュース】サムスン電子は30日、第3四半期に連結ベースで売上高35兆8700億ウォン(約2兆7656億円)、営業利益4兆2300億ウォンを記録し、創業40年で最大の実績を達成したと発表した。デジタルメディア(テレビなど家電)を除いた半導体、LCD(液晶表示デバイス)、情報通信(携帯電話)の3事業部門の営業利益は、それぞれ1兆ウォンを超えた。
 第3四半期の売上高は、前四半期(32兆5100億ウォン)比10.3%増。これまでの最高業績だった昨年第4四半期(33兆ウォン)より2兆8700億ウォン多い。営業利益も前四半期(2兆5200億ウォン)から67.9%増え、最高記録だった2004年第1四半期(単体ベース4兆90億ウォン)を2210億ウォン上回った。
 年初から9月までの業績は、売上高97兆500億ウォン、営業利益7兆2200億ウォンと集計された。第4四半期の営業利益が2兆7800億ウォンを上回れば、初めて「年間売上高100兆ウォン・年間営業利益10兆ウォン」を達成することになる。昨年は年間で118兆3800億ウォンを売り上げ、過去最高を記録したが、営業利益は5兆7100億ウォンにとどまった。
 第3四半期の会社設立以来の業績は、世界的な不況の中でも下支えする4事業部が軒並み好調な実績を挙げるほど、体質改善が進んだためと分析される。
 半導体は第1四半期の6700億ウォンの営業赤字から、第2四半期には2400億ウォンの黒字に転換。下半期に入り主力製品のDRAMとNAND型フラッシュメモリーの価格急反騰を追い風に、第3四半期は売上高7兆4600億ウォン、営業利益1兆1500億ウォンを記録した。半導体部門の営業利益が1兆ウォンを上回ったのは、2006年第4四半期(1兆6610億ウォン)以来となる。
 LCD部門も第1四半期の3100億ウォンの営業赤字から、第2四半期には1500億ウォンの黒字に転じ、第3四半期はパネル価格上昇などの影響で売上高6兆7300億ウォン、営業利益1兆100億ウォンを計上した。営業利益の1兆ウォン突破は、昨年第2四半期(1兆500億ウォン)以来。
 携帯電話世界1位のノキアとしのぎを削る情報通信部門は、第3四半期に1兆300億ウォンの営業利益を計上。第1四半期(1兆1200億ウォン)、第2四半期(1兆ウォン)に続き3四半期連続で営業利益を1兆ウォン台に乗せた。
 一方、13四半期連続で世界シェア1位を記録したテレビを含むデジタルメディア部門は、マーケティングコストの増加などで営業利益が前四半期比1200億ウォン減の9400億ウォンとなった。
 第4四半期の実績見通しについては、ウォン高や年末のマーケティングコスト増加などで第3四半期よりやや減少する可能性はあるが、主力事業のコスト競争力と市場支配力を強化し、収益性の維持に重点を置くと説明した。また、ことしは連結ベースで総額7兆ウォン台の投資を執行予定で、来年も8兆5000億ウォン以上を投資する計画だと明らかにした。
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