【ソウル30日聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は30日、李明博(イ・ミョンバク)大統領が提案した核問題解決への「グランドバーゲン(包括的交渉)」を、李大統領の北朝鮮政策「非核・開放・3000」をそっくり踏襲したものだとし、「米国の反共和国(北朝鮮)敵対視政策の撤回無くわれわれの核放棄に対しうんぬんすることは、荒唐な夢」と切り捨てた。
 同通信は、李大統領を直接名指しはせず、韓国が米国で核問題関連の一括妥結案を掲げたとし、この提案を北朝鮮が6カ国協議で核開発計画の核心部分を廃棄する代価として北朝鮮に何かを提供するものと解釈した。しかし、「朝鮮半島の核問題は、米国の対朝鮮敵対視政策の産物であり、徹頭徹尾、朝米間で解決すべき問題」と、これまでの北朝鮮の立場を繰り返した。それにもかかわらず韓国が一括妥結案を持ち出したのは、米朝間の核問題解決に割り込み妨害しようという目的が明瞭だと主張している。
 中央通信の報道は、「グランドバーゲン」提案に対し北朝鮮当局が初めて示した反応と見なすことができる。

Copyright 2009(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0