【ソウル30日聯合ニュース】保健当局が、新型インフルエンザを季節性インフルエンザに含めて管理する案を検討している。この場合、これまでに発令された国家伝染病対応態勢は解除される。
 保健福祉家族部の李鍾求(イ・ジョング)疾病管理本部長は30日、世界保健機関(WHO)が先週、来年に南半球での流行が予想される季節性インフルエンザのウイルス菌株に新型インフルエンザA(H1N1)のウイルスを加え、各国が事情に合わせてワクチンを準備するよう措置を取ったと伝えた。
 WHOは、「パンデミック(大流行)A(H1N1)」と呼んでいた新型インフルエンザの名称も、一般の季節性インフルエンザと類似した「カリフォルニアA」に下方調整した。李本部長は、これはWHOが新型インフルエンザを一般の季節性インフルエンザと宣言したことを意味するものだと説明した。
 WHOのこうした判断は、新型インフルエンザが拡散を続けているものの、患者の大半が治療薬や自然治癒により完治している上、ワクチン接種も成人では1回で抗体ができると把握され、当初の懸念が払しょくされつつあるとの認識によるもの。致死率が高い変異ウイルス出現の可能性が低まっているという点も、判断の背景になったようだ。
 疾病管理本部は、日米などの先進国はすでに新型インフルエンザを一般インフルエンザとして対応していると説明、患者と死亡者の発生推移を考慮すると韓国もこれを検討するときだと述べた。保健当局は、今週末の秋夕(旧盆)連休が過ぎても現在の状況が続き、今月末に予定されたワクチン接種が順調に進めば、11月ごろにも新型インフルエンザを季節性インフルエンザに転換する方針だ。

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