【上海28日聯合ニュース】韓国と日本、中国の外相が28日、北朝鮮核問題の解決に向け李明博(イ・ミョンバク)大統領が最近提示した「グランドバーゲン(包括的交渉)」をめぐり、大枠での意見調整に着手した。
 外交通商部の当局者によると、柳明桓(ユ・ミョンファン)長官は中国・上海で開かれた韓日中外相会談でグランドバーゲンの趣旨を説明し、この先も6カ国協議参加5カ国間で協議を継続していきたい考えを明らかにした。
 柳長官は「北朝鮮がこれまでの合意事項に逆行し2回目核実験まで行った状況で、われわれが再び各段階に分けて部分的に合意を追及するのは難しい。より根本的な方策として、グランドバーゲンのようなアプローチが必要」と説いたとされる。この構想は突然飛び出したものではなく、5カ国間での協議を踏まえているとした上で、5カ国の間で今後も協議を続けていくとの立場を示したもようだ。
 外交当局者は、韓日中外相はこの日、▼北朝鮮の完全な核廃棄を目標に▼6カ国協議の有用性を再確認し▼6カ国協議を正常な軌道に戻すために引き続き努力する――という共通認識を再確認したと伝えた。これは、朝鮮半島情勢において緊密な利害関係を持つ3カ国が北朝鮮核問題に関し協力強化を決めたもので、北東アジアの安定と持続的な平和に向け建設的な役割を継続することにしたと説明している。
 会談で中国は、対話を通じ北朝鮮を説得しようと努力しており、6カ国協議の扉は閉ざされてはいないと述べ、日本側は拉致被害者やミサイル問題とあわせて北朝鮮核問題を解決すべきとの立場を示したという。

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