投票しようとする与党議員と、投票を妨げる野党議員=28日、ソウル(聯合ニュース)
投票しようとする与党議員と、投票を妨げる野党議員=28日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル28日聯合ニュース】国会は28日に本会議を開き、次期首相に内定している鄭雲燦(チョン・ウンチャン)前ソウル大学総長に対する首相任命同意案を可決した。これで鄭前総長は、李明博(イ・ミョンバク)政権の2代目首相に就任することになった。
 同意案の投票は、李大統領が今月3日に鄭前総長を首相に指名してから25日目にして実施された。在籍議員290人中177人が出席し無記名式で行われ、賛成164票、反対9票、棄権3票、無効1票で可決された。
 与党ハンナラ党が党論として賛成表決に臨んだのに対し、これまで承認反対の姿勢を示してきた野党の民主党や自由先進党議員は、口頭発言を通じ任命同意強行に抗議し、投票には加わらなかった。民主党と先進党の一部議員が投票箱を囲み投票行為を妨害したものの、大きなぶつかり合いはなかった。
 こうして首相任命同意案は紆余(うよ)曲折の末に国会を無事通過したが、与野党は正面衝突の格好となり、政局が行き詰まり局面に陥ると予想される。与野党の対立は、来月5日から始まる国政監査と10月の国会議員再・補欠選挙とも絡み、政局の主導権争いに発展するものとみられる。
 鄭前総長はソウル大学経済学科を卒業後、米国の大学で修士、博士号を取得し、30年以上にわたりソウル大教授を務めてきた。金大中(キム・デジュン)政権発足直後の1998年に韓国銀行総裁職を固持して以来、内閣改造のたびに経済関連官庁トップや青瓦台(大統領府)経済首席秘書官候補として下馬評に上がってきた。2007年には大統領選候補としても取りざたされている。

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