【ソウル20日聯合ニュース】李明博(イ・ミョンバク)大統領は20日、世界経済が堅実な回復勢に入る時点で出口戦略を適期に履行するため、適切な準備が必要だという点を主要20カ国・地域(G20)の首脳が認識することを望むとの考えを示した。24日から米ピッツバーグで開かれるG20首脳会合(金融サミット)のインフォメーションセンターウェブサイトに掲載された寄稿文のなかで述べたもの。現状として、実質的な出口戦略に出るには、世界経済に相当の下方リスクが存在すると指摘した。
 李大統領は、G20首脳がこのように認識すれば、世界、特に金融界にプラスのメッセージを伝え、各国首脳が物価上昇の危険性を懸念していることを明白に示すことになると述べた。また、国際社会はこれまで相当の効果を生んだ政策(景気拡張政策)を性急に終了することで、世界経済がいわゆるダブルディップ(二番底)に陥る可能性に一層注意を払わなければならないと強調した。
 出口戦略の履行においても、協力の努力が重要だということは「どれだけ強調しても過ぎるものではない」と主張した。G20首脳が出口戦略履行の一般的原則に合意しても、履行時期については各国に任せることを希望するとした。
 また今回のサミットでは、参加国が保護貿易措置凍結はもちろん従来の保護貿易措置を撤回する約束を履行することを改めて確認するとともに、2010年にドーハ開発アジェンダ(DDA)を妥結できるよう合意しなければならないと促した。また、来年の第4回サミットの開催合意の必要性も強調した。
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