【ソウル8日聯合ニュース】各種食料品価格の値上がりで上半期のエンゲル係数が8年来の高値を記録した。エンゲル係数は家計の消費支出に占める食料品の割合で、通常、所得水準が高ければ下がり、暮らし向きが悪くなると上昇する。
 韓国銀行が8日に公表した国民所得統計によると、上半期の全世帯名目消費支出は269兆7009億ウォン(約20兆2936億円)で、前年同期の264兆4024億ウォンに比べ2.0%の増加にとどまった。
 ただ、食料品および非酒類飲料品は30兆9023億ウォンから33兆7194億ウォンに9.1%増えている。このため、全消費支出に食料品・非酒類飲料品が占める割合は12.5%となり、前年同期の1.7%より0.8ポイント上昇した。上半期ベースでは2001年(12.7%)以来の高水準となる。
 食料品・非酒類飲料品の割合は、2002年12.2%から2007年11.6%まで下落傾向を続けていたが、ことし上半期には値上がりにより急上昇した。上半期の食料品・非酒類飲料品の消費物価上昇率は平均10.7%だった。
 価格要素を取り除いた実質食料品・非酒類飲料品支出の増加率は、上半期はマイナス0.9%となっている。家計が食料品・非酒類飲料品の実際消費を0.9%減らしたにもかかわらず、価格の急騰で支払額が9.1%増えたことを意味する。
 上半期の1世帯当たりの食料品・非酒類飲料品名目支出は199万ウォンで、前年同期の185万ウォンに比べ14万ウォン増えた。
 一方、上半期の1世帯当たり医療・保健支出は前年の95万ウォンから103万ウォンに、教育費は116万ウォンから118万ウォンに、それぞれ増加した。

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