【30日ソウル聯合ニュース】政府は最近相次ぐ北朝鮮の平和攻勢のなかでも、従来の「非核化最優先」基調を維持し、現代峨山と北朝鮮・アジア太平洋平和委員会間の金剛山・開城観光再会および開城工業団地活性化関連の合意履行に向けた南北当局間協議を、韓国側からは提起しない方針を固めたと伝えられた。
 政府情報筋は29日、政府は来月末に行われる金剛山離散家族再会行事とは関係なく、金剛山観光と関連した不幸の再発防止と韓国側観光客の安全保障を最優先視する方針だと明らかにした。南北当局間協議を韓国政府から提起することについては、「容易ではない」と述べた。現代グループの玄貞恩(ヒョン・ジョンウン)会長が北朝鮮と合意した内容を土台に、韓国政府が北朝鮮に離散家族再会に向けた南北赤十字会談の開催を持ちかけたが、離散家族問題と金剛山・開城観光問題は根本的に異なるものだと説明した。
 別の政府当局者も、最近、南北関係が融和の雰囲気にあるのは事実だとしながらも、非核化の進展なく南北関係改善措置を取ることはできないというのが政府立場だと述べた。9月中に南北当局間協議が行われるとの見方があることについても、「計画されたものはない」と否定した。
 政府は現在、米国と北朝鮮が神経戦を展開している北朝鮮核状況、国際社会の対北朝鮮制裁の動き、6カ国協議議長国の中国による北朝鮮の協議復帰努力など、南北関係局面に影響を与えるさまざまな変数を総合的に考慮していると伝えられた。
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