南北はすべての日程を終えた後、合意文を発表した。合意文第2項には、離散家族問題など「赤十字人道主義問題は南北関係発展の見地から、協議を続けていく」との内容が盛り込まれた。
今回の合意は特に、李明博(イ・ミョンバク)政権発足後初めて行われた南北準当局間合意として、今後、南北当局間対話の再開と関係改善にプラスの役割を果たすものと期待される。第2項については、韓国側が今回の会談で提起した北朝鮮拉致被害者と韓国軍捕虜問題、今後北朝鮮側が韓国側に要請する可能性のある食糧など人道的支援問題も含め、南北間の人道主義的懸案に関する協議を継続しながら、関係発展を導く可能性を開いておいたものと分析される。
合意文によると、離散家族団体の再会は金剛山離散家族面会所で、家族別再会は金剛山ホテルなど従来の施設で、それぞれ行う。南北関係のこう着により、昨年7月に完工したものの放置されていた金剛山面会所が、本格的に活用されることになった。
また、9月26~28日に韓国側離散家族訪問団100人が金剛山を訪れ、北朝鮮側家族約200人と会い、翌29日から10月1日までは北朝鮮側離散家族訪問団100人が約450人の韓国側家族と会う。訪問者1人当たり最大5人まで家族に会うことができる。
一方、韓国側は27日の会議で、拉致被害者・国軍捕虜問題と今回の再会行事以降の再会についても合意文に明記することを主張したが、北朝鮮側が会談の議題は「秋夕再会に限られるべき」とし、強く拒否した。これら問題についての話し合いは、次回会談に持ち越されることになった。
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