【ヨハネスブルク27日聯合ニュース】来年6月に南アフリカ共和国で開催されるサッカー・ワールドカップ(W杯)で、韓国と北朝鮮が合同応援を行う案が推進される。
 韓国国際協力団(KOICA)の交流協力事業を点検するため、南アフリカを訪問している国会統一外交通商委員会代表団は27日、「韓国と北朝鮮がともに本選進出を果たしただけに、W杯の舞台を南北の和解と協力に向けた場として活用する必要がある」とし、このように明らかにした。
 代表団は、統一外交通商委名義で「南北共同応援決議案」を9月の通常国会に提出し通過させることで、政府が北朝鮮当局と合同応援について協議するよう促す方針だ。
 同委員会のハンナラ党幹事を務める金忠環(キム・チュンファン)議員は、南北交流協力基金を通じ、北朝鮮から300人程度の応援団が南アフリカに派遣されるよう支援するのが望ましいと話した。また、民主党幹事の文学振(ムン・ハクジン)議員も、遠く離れた南アフリカでの合同応援は南北交流協力のために当然取り組むべきで、必ず実現しなければならないと強調した。
 現在、南アフリカには4000人の韓国人が在住しているが、北朝鮮の場合、大使館職員や留学生ら20人前後にすぎない。これに関連し、安熙正(アン・ヒジョン)駐南アフリカ北朝鮮大使は、先日、金大中(キム・デジュン)元大統領弔問のため駐南アフリカ韓国大使館を訪れた際、金漢秀(キム・ハンス)大使との面談で「北朝鮮代表チームを応援できるしかるべき方法がない」と憂慮を示している。

Copyright 2009(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0