面会後、記念写真に納まる金総書記(右)と玄会長(北朝鮮・朝鮮中央通信)=16日、ソウル(聯合ニュース)
面会後、記念写真に納まる金総書記(右)と玄会長(北朝鮮・朝鮮中央通信)=16日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル24日聯合ニュース】故金大中(キム・デジュン)元大統領の弔問のためソウルを訪問した北朝鮮関係者が、金正日(キム・ジョンイル)総書記の健康状態に言及していたことがわかり、注目が集まっている。
 金総書記の健康問題は、22日午前にソウル市内のホテルで行われた南北関係者の朝食懇談会で話題に上った。無所属の鄭東泳(チョン・ドンヨン)議員が伝えたところによると、金基南(キム・ギナム)朝鮮労働党中央委員会秘書は、金総書記の健康状態を尋ねる鄭議員の質問に、「ことしは昨年に比べ4倍も多く現地視察を行った。クリントン元米大統領や現代グループの玄貞恩(ヒョン・ジョンウン)会長も直接確認している。健康でいらっしゃる」と答えた。
 丁世鉉(チョン・セヒョン)元統一部長官も24日に出演したラジオ番組で、同じ内容を伝えている。金基南秘書が「われわれの口で言うより、クリントン元大統領や玄会長が直接見たのだから、第三者が見た客観的な状況がより重要ではないか。金総書記は精神力で健康悪化を克服した」と話したという。
 金総書記は昨年8月中旬ごろに脳血管系の疾患で倒れ、80日間にわたり公の場に姿を見せなかったが、同年11月初めに公開活動を再開した。
 北朝鮮が11月以降に公開した写真の中の金総書記は、健康異常説が出回る以前に比べ非常にやつれた姿で、病気の後遺症で左半身の一部の動きが不自然なようすだった。さらにことしに入り、三男の正雲(ジョンウン)氏が後継者に指名されたとの事実が伝わり、金総書記の健康をめぐる疑惑はピークに達した。
 しかし、今月4日にクリントン元大統領との面談を通じ、健康問題に異常がないことを世界に示し、16日も玄会長と4時間にわたり食事をしながら会話を交わすなど、金総書記の健康状態をめぐる「うわさ」はほぼおさまった状態だ。

Copyright 2009(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0