【ソウル18日聯合ニュース】国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は18日、経済危機をもたらしたのはが企業の社会的責任欠如だとの考えを示し、企業の透明性と社会的責任を高めることが重要だと指摘した。
 ソウル市内のホテルで開かれた国連グローバル・コンパクト(UNGC)主催の懇談会で述べたもの。企業が利益創出を最優先とするのは当然だが、個人や企業、国のためだけではなく、世界が分かち合える利益創出の構造を築く必要があると主張した。企業の責任性と倫理強化は、もはや逆えない流れだと述べた。
 UNGCは、人権、労働、環境、腐敗防止の分野における企業と団体の社会的責任履行を強調するため提唱されたイニシアチブ。世界80カ国余りの6200企業・団体、韓国では155企業・団体が賛同している。
 潘事務総長は、ゴルフのヤン・ヨンウン(Y・E・ヤン)選手が全米プロゴルフ選手権で優勝したことに触れ、また韓国はあらゆる数値で世界15位以内に入るなど、世間を驚かせることが多いと評し、韓国が率先して手本となり、企業部門の透明性と支配構造を向上させていくべきだと呼びかけた。気候変動や人権などの問題は政府が単独で解決できるものではなく、企業と民間団体がパートナー関係を成して進めていく必要があると主張した。

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