警察はこの日、平沢工場の警備人員を30個中隊から40個中隊に1000人増員、工場内の配置人員も20個中隊に増強し、労組員のいる塗装工場との間合いを詰めた。これに対し労組員は火炎瓶や空気銃で抵抗、警察は労使交渉中に中断していたヘリを利用して催涙液をまいた。警察関係者は「交渉が決裂したため、残るは公権力による解決だけと見ている。しかし、公権力の投入時期はまだ決定していない」と話した。警察の動きに、消防本部も消防車と消防官を増やした。
また、双竜自社員2000人余りはこの日も平沢工場に出社し、工場の正常稼動に向けた業務を部門ごとに進めた。会社の広報担当者によると、社員が塗装工場に進入する計画は現在のところなく、公権力投入要請もしていないという。
労使交渉の決裂後、塗装工場を離脱する労組員が増え続けている。警察の集計では、交渉決裂当日の2日に86人が、3日は早朝に12人が抜け、昼も数人が外れた。
一方、双竜自協力企業の集まりである協同会の代表13人は同日午後、平沢市内で非常対策会議を開き、予定通り5日に裁判所に早期破産申請書を提出することを決めた。同時に、数億ウォンに達する訴訟費用などを考慮し、ひとまず双竜自の会社側と労組側に100億ウォンの損害賠償請求を起こすことにした。
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