【ソウル3日聯合ニュース】統一部は3日、韓国のイカ釣り漁船「800ヨンアン」が東海(日本名:日本海)の北方限界線(NLL)を越え北朝鮮側にえい航されてから5日が過ぎたが、乗組員の送還に関連し進展状況はないと明らかにした。
 李種珠(イ・ジョンジュ)副報道官は会見で、同日午前9時30分ごろ、南北海事当局間通信があり、漁船の状況を改めて問い合わせたが、北朝鮮側からは「現在調査中」との回答しか得られなかったと伝えた。
 韓国当局は先月30日と31日、2度にわたり北朝鮮側に電子通信文を送り、漁船乗組員を人道主義の次元から早期に送還するよう促した。これに対し北朝鮮側は、31日に電子通信文を通じ「現在、該当機関が具体的な調査を進めている。調査結果に従い、乗組員と『ヨンアン』問題は処理される」と伝えてきた。また、この内容を翌日の朝鮮中央通信で報じた。
 統一部の玄仁沢(ヒョン・インテク)長官は、今件の可変性を考慮し、4日から2日間予定していた江原道高城・束草地域の北朝鮮拉致被害者家族訪問を延期した。5~6日の京畿道加平・始興の拉致帰還者家庭と拉致被害者家族訪問は非公開で行う予定だ。

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