景気低迷に伴う不良債権の増加で、貸倒引当金の積み立て額が7兆1000億ウォンと前年同期の3倍に膨らんだのも、業績悪化の原因に挙げられた。
ただ、上半期の非利子利益は、証券市場の好転と出資転換株式の売却利益などに後押しされ、前年同期比8.1%増の4兆ウォンを記録した。
一方、第2四半期からの利益規模は、景気回復の影響で増加勢に転じている。18行の第2四半期の純利益は2兆3000億ウォンで、前四半期比302%急増した。不良債権も減少し、貸倒引当金の積み立て額は2兆6000億ウォンと、前四半期より42.9%急減した。
金融監督院は、短期市中金利が安定した水準を維持するなか、国債金利など一部市中金利が小幅上昇の傾向を示していると指摘。NIMは今後、回復を見せるだろうと見通した。
ただ、企業の業績改善と世界経済の回復傾向が持続するかどうかは不確実だとし、各銀行が今後も厳格な資産健全性分類と充実した引当金の積み立てなどを通じ、信用リスク管理を強化する必要があると勧告した。
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