講演するブッシュ前大統領(全経連提供)=1日、済州(聯合ニュース)
講演するブッシュ前大統領(全経連提供)=1日、済州(聯合ニュース)
【西帰浦1日聯合ニュース】ブッシュ前米大統領は1日、済州・西帰浦で開催された全国経済人連合会(全経連)付設国際経営院の夏季フォーラムで「韓米戦略同盟を超え未来ビジョンパートナーに」と題した講演を行い、「韓国と米国は厳しい時期こそ、関係をさらに深めなければならない」との考えを示した。
 ブッシュ前大統領は「韓国と米国の友好関係はいつになく強固」と前置きした上で、「李明博(イ・ミョンバク)大統領とオバマ大統領もこのことを認識しているだろう。両国間のきずなは経済にとどまらず軍事関係でも拡大されなければならない」と述べ、両国間の軍事同盟の重要性を力説した。
 韓米自由貿易協定(FTA)については「在任中に締結されたが、議会で批准されていないことは遺憾」とし、FTAを批准してこそ両国関係がさらに強化されるとの考えを示した。FTAは単なる経済合意文ではなく、究極的には戦略的合意となり、両国に経済協力と貿易増加をもたらす機会となるとし、韓国でも財界など各界がFTA批准の必要性を強調しなければならないと述べた。
 米国発金融危機についても触れ、「韓米ともに歴史を通じ教訓を得た。先進8カ国が集まって危機克服を論議しようという話があったが、韓国が重要なため主要20カ国・地域(G20)に拡大することを主張し、G20首脳会合が開催された」と振り返った。経済の困難を克服するには民間の役割が重要との見解を示し、合理的な金融規制と警告システムは備えるものの、政府の介入は自由貿易の重要性を守りながら行われなければならないと述べた。
 また、北朝鮮核問題に関連し「北朝鮮に核兵器を放棄させるにはアジア・太平洋諸国が力を合わせるべきであり、オバマ大統領も6カ国協議の成功に向け努力するだろう」と述べた。北朝鮮が引き続き国際社会と国連の決議を拒否すれば代価が伴うというメッセージを指導者(金正日(キム・ジョンイル)総書記)に送る必要があるとし、北朝鮮の指導者がより良い脱出口を選択できるようにしなければならないと指摘した。
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