【ソウル31日聯合ニュース】統計庁が31日に発表した6月の産業活動動向によると、同月の鉱工業生産は前年同月に比べ1.2%減少したが、前月比では5.7%増と、6か月連続で増加を記録した。
 前月比の鉱工業生産は、昨年12月はマイナス9.6%だったが、今年1月に1.7%の増加に転じると、2月7.1%、3月4.9%、4月2.6%、5月1.6%と、今年はプラス成長が続いている。
 一方、前年同月比の増減率をみると、昨年10月がマイナス1.9%、11月がマイナス13.8%、12月がマイナス18.7%で、今年に入ってもマイナス25.5%、マイナス10.0%、マイナス10.5%、マイナス8.2%、マイナス9.0%と減少が続く。ただ、6月は5月に比べると大きく改善し、直近3か月でも減少率は1けた台を維持した。
 第2四半期としてみると、鉱工業生産は前期比11.4%増加、前年同期比は6.2%の減少だった。生産者製品出荷は前期比11.0%、製造業稼働率指数は同11.7%、それぞれ増加した。サービス業は前期比2.5%、前年同期比1.6%といずれも増加、消費者販売額指数も同4.9%と1.5%の上昇だった。また、設備投資は前期より6.3%多かった。
 6月の産業生産を業種別にみると、前月比では半導体・部品(6.1%)、自動車(12.8%)、機械装備(10.8%)が増加した半面、化学製品(マイナス1.1%)、たばこ(マイナス8.4%)、革・履物(マイナス2.4%)は減少した。前年同月と比べた場合、半導体・部品(8.3%)、その他運送装備(22.0%)、電機装備(9.3%)で増加率が高く、自動車(マイナス12.1%)と機械装備(マイナス10.8%)、1次金属(マイナス11.6%)は大幅減だった。
 6月の生産者製品出荷は前月比5.7%増加したものの、前年同月比では0.5%減少した。製造業の稼働率指数は、自動車や金属加工などを中心に前月比4.9%増加したが、前年同月比では3.4%減った。
 サービス業生産は前月比1.7%、前年同月比でも2.6%、それぞれ増加した。
 消費財の販売額指数は前月比1.8%増え、前年同月比でも乗用車などの耐久財、車両燃料などの非耐久財が好調だったため7.3%増加した。
 設備投資は前月比9.5%増加したが、前年同月比では半導体装備など機械類の投資が減り5.6%減少した。
 先行指標となる機械と建設の受注をみると、機械受注は公共部門の原子炉、民間部門は通信機械などが増えたため、前年同月比で7.8%増加した。建設受注は前年同月比17.9%増と、6か月ぶりに増加に転じた。
 現在の景気状況を示す一致指数の循環変動値は95.4で前月より1.6ポイント高く、4か月連続の上昇となった。今後の景気局面を予告する先行指数は、機械受注額、消費者期待指数、在庫循環指標、建設受注額などすべての指標が上がり、前月比2.8%上昇した。6か月連続で上がっている。
 統計庁担当者は「6月に入り半導体・部品生産が大きく伸び、自動車に対する税制支援により内需部門の自動車生産が大幅増と、産業活動が上向いた。ひとまず、力強い景気回復傾向と上昇基調を示している」と述べた。ただ、世界不況の影響がまだ強く残っていることを不安材料に挙げ、もう2~3か月は推移を見守る必要があると指摘した。

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