【ソウル31日聯合ニュース】韓国資産管理公社は31日、早ければ来月から金融機関・企業の構造調整資産の買い取りに乗り出す計画だと明らかにした。
 ことし20兆ウォン規模(約1兆5500億円)で造成された構造調整基金を通じ、企業と金融機関の売却資産を買い取り、先制的な構造調整を支援する構想だ。企業が保有していた不動産や未分譲マンション、金融機関の非業務用資産など総額4兆ウォン程度を買い取る。
 また、4兆ウォン規模で設立された船舶ファンドを通じ、早ければ9~10月中に船舶の買い取りを実施する計画だ。管理公社は先月にも船舶買い取り対象を決定し、一部の買い取りを終えている。
 さらに、金融機関の構造調整を支援するため、総額15兆ウォン規模のプロジェクト・ファイナンス(PF)融資債権と、金融機関が保有する企業融資債権などを買い取る。
 資産管理公社は、構造調整基金を管理・監督する公的資金管理委員会が8月中に設置され、不良債権と資産買い取りに対する基準が設けられ次第、資産買い取りに着手する計画だ。李哲徽(イ・チョルフィ)社長は、金融機関の不良債権を先制して処理しなければ、金融圏の不良化がさらに進む懸念があると指摘した。
 資産管理公社は上半期、金融機関の不良債権1兆2767億ウォン(債権額基準)分と貯蓄銀行のPF融資債権1兆7439億ウォン分を自社資金で買い取っている。

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