【ソウル8日聯合ニュース】北朝鮮・金正日(キム・ジョンイル)総書記の実妹、金敬姫(キム・ギョンヒ)朝鮮労働党軽工業部長が、金総書記の公式活動に同行し、注目を集めている。
 朝鮮中央通信は7日付報道(8日未明に入電)で、金総書記が平壌音楽大学でロシア歌劇創作事業を指導したと伝えた。この活動の随行者リストに敬姫氏の名が含まれている。
 敬姫氏は1994年の金日成(キム・イルソン)の葬儀と追悼行事に出席したほか、2000年の労働党創設55周年閲兵式、2001~2003年の最高人民会議に出席しており、記念写真が公開されているが、金総書記の現地指導に随行したと北朝鮮メディアが報じたのは今回が初めて。このため、金総書記の三男・金正雲(キム・ジョンウン)氏が後継者に内定したことと関係するとの見方が出ている。正雲氏は最近、金総書記のすべての公式活動に同行していると伝えられており、 敬姫氏がここに同行したのは、「後継者・正雲氏」の支持と解釈できるというものだ。敬姫氏はこれまで、金総書記の第三夫人、高英姫(コ・ヨンヒ)氏の息子である正哲(ジョンチョル)氏、正雲(ジョンウン)氏よりも、第一夫人の成恵琳(ソン・ヘリム)氏との間に生まれた長男・正男(ジョンナム)氏を擁していると伝えられてきた。
 敬姫氏は、金総書記の病中、ナンバー2の座に浮上し後継体制の構築を主導したとされる張成沢(チャン・ソンテク)朝鮮労働党中央委員会行政部長の妻でもある。金総書記が夫妻に、正雲氏を中心とする後継構図を堅固なものとするよう注文し、これを敬姫氏が受け入れたとの分析だ。
 朝鮮中央通信はまた、金総書記の随行者リストを報じる際、敬姫氏の名を夫の張部長よりも先に伝えている。北朝鮮社会に対し、金総書記の家系が持つ権力の力を遠回しに示したものと解釈できる。
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