【ソウル8日聯合ニュース】不況のあおりで第1四半期の酒類支出が通貨危機以来初のマイナス成長を示した。たばこの支出増加率は7年ぶり最低、これまで急激に増えていた私教育費支出も10年ぶり最低の増加率となった。
 韓国銀行が8日に明らかにしたところによると、酒類・たばこの第1四半期名目支出額は3兆3586億ウォン(約2647億円)で、前年同期比1.5%減少した。減少率は2002年第4四半期(1.9%)以来で最も大きい。
 中でも酒類(事業所・飲食店販売分除外)は消費者の所得減少が影響し3.6%減り、2000年以降初のマイナス成長となった。韓国銀行関係者は、酒類統計は基準年度の改編により2000年以前は正確に把握できないが、通貨危機時に大幅のマイナスを記録したと説明。ことし第1四半期はそれ以来で最大幅の減少を示したようだと話した。第1四半期ベースの酒類支出額増加率は2004年が2.7%、2005年が11.2%、2006年が0.8%、2007年が7.7%など。
 第1四半期のたばこ支出額は1兆9238億ウォンで前年同期比0.1%増にとどまった。増加率は2002年第4四半期(マイナス4.9%)以来で最も低い。第1四半期ベースの増加率は2004年と2005年が各4.2%、2006年が6.4%、2007年が8.7%、昨年が4.7%だった。
 不況の中でも急激に増えていた私教育費も頭打ち状態だ。第1四半期の名目教育費支出額は前年同期比0.4%増の9兆9083億ウォンだった。増加率は1999年第4四半期(1.8%)以来で最も低い。第1四半期ベースの支出額増加率は2004年が9.6%、2005年が6.0%、2006年が9.1%、2007年が9.2%、2008年が8.3%などと、これまで比較的高い水準を維持していた。
 特に、教育費のうち公教育を除いた私教育費の支出額は4兆7487億ウォンで前年同期比2.7%の増にとどまった。私教育費には入試、芸能・体育教育、職能開発などに関する学習塾費が含まれる。
 韓国銀行関係者は、基準年度改編で2000年以前の私教育費支出増加率は算定し難いが、第1四半期の増加率は1999年度以来で最も低いだろうと説明した。私教育費の支出額は、第1四半期ベースで2004年が13.1%、2005年が5.4%、2006年が12.3%、2007年が9.4%、昨年が8.0%だった。
 一方、公教育費の支出額は5兆1596億ウォンで前年同期比5.2%の増となった。2005年の6.5%、2006年の9.1%、2007年の8.9%などと比べ増加率が鈍化した。
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