金沢辰代表(左)。昨年、ポータルサイトとの戦略提携式で=(聯合ニュース)
金沢辰代表(左)。昨年、ポータルサイトとの戦略提携式で=(聯合ニュース)
【ソウル18日聯合ニュース】国内で初めて1兆ウォン(約747億円)台の「ベンチャー富豪」が誕生した。オンラインゲーム「リネージュ」で知られる、エヌ・シー・ソフトの金沢辰(キム・テクチン)代表だ。
 財界専門ウェブサイトの財閥ドットコムによると、金代表が保有するエヌ・シー・ソフトの株式560万6091株(保有比率26.74%)の価値は、15日の株取引時間中に同社の株価が1株当たり18万2000ウォンまで上がったことから総額1兆203億ウォンを記録した。終値では1株当たり17万3000ウォン、金代表の保有株の価値も9698億ウォンに下がったが、株価が17万8500ウォンを超えれば株式価値総額は1兆ウォンを超えるため、金代表が1兆ウォン台のベンチャー富豪になるのは時間の問題とみられる。
 エヌ・シー・ソフトは1997年創業、オンラインゲーム「リネージュ」「リネージュ2」で世界中に知られるようになった。今年は新作ゲーム「アイオン」が、国内だけでなく中国をはじめとする海外市場でも旋風を巻き起こし株価が高騰している。
 金代表の保有株の価値は、有数大企業のオーナー2世を上回る。15日の終値基準で起亜自動車の鄭義宣(チョン・ウィソン)社長は9494億ウォン、新世界の鄭溶鎮(チョン・ヨンジン)副会長は7583億ウォン、サムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)専務が4664億ウォンなど。
 現在、保有株の価値が金代表を上回るのは、李健熙(イ・ゴンヒ)前サムスングループ会長、鄭夢九(チョン・モング)現代・起亜自動車グループ会長、鄭夢準(チョン・モンジュン)ハンナラ党議員、李明熙(イ・ミョンヒ)新世界グループ会長、辛東彬(シン・ドンビン)ロッテグループ副会長、辛東主(シン・ドンジュ)日本ロッテ副社長、具本茂(グ・ボンム)LGグループ副会長の7人となっている。
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