【ソウル30日聯合ニュース】鉱工業生産の前年同月比減少率が2か月連続で10%程度にとどまり、景気底入れ論が説得力を持ち始めている。前月比では3か月連続で増加し、景気動向の一致指数と先行指数は14か月ぶりにそろって上昇した。
 統計庁が30日に発表した3月の産業活動動向によると、先月の鉱工業生産は前年同月に比べ10.6%減少した。1月には最悪水準のマイナス25.6%まで落ち込んだことに比べると、大きく改善された。2月のマイナス10.0%とも大きく変わらない。
 前年同月比の鉱工業生産は、昨年9月の6.3%から、10月がマイナス1.9%、11月がマイナス13.8%、12月がマイナス18.7%、ことしもマイナスとなっている。特に昨年11月から3か月連続で、1970年1月の統計作成開始以来の最低値を更新していた。前月比では4.8%増え、3か月連続増となった。前月比増加率は昨年10月のマイナス2.5%、11月のマイナス10.1%、12月のマイナス9.6%から、今年1月に1.7%のプラスに転じ、2月も7.1%を記録していた。
 3月の前月比増加率を業種別に見ると、半導体・部品(10.8%)や化学製品(11.9%)、自動車(4.5%)が増加した一方、機械装備(マイナス1.4%)や飲料(マイナス5.2%)は減少した。また前年同月比では、その他運送装備(33.1%)、医薬品(8.1%)が増加し、自動車(マイナス26.3%)、半導体・部品(マイナス10.4%)、機械装備(マイナス23.4%)は大幅減となった。
 3月のサービス業生産は前月比で0.7%、前年同月比で0.6%、それぞれ減少した。消費者販売は、前月比では耐久財や非耐久財などで販売が振るわず1.0%減少し、前年同月比でも5.3%減だった。設備投資は半導体装備など機械類投資が減り、前年同月比23.7%減少した。
 先行指標となる機械受注は公共部門が増加したが、民間部門の機械類発注が減り、前年同月比30.2%の減少。建設工事完成工事高は公共部門の土木工事実績が増え前年同月比4.8%増加した。
 現在の景気状況を示す一致指数の循環変動値と、この先の景気局面を予告する先行指数は、14か月ぶりにそろって上昇した。
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