南北出入事務所内現代峨山オフィスのようす=31日、坡州(聯合ニュース)
南北出入事務所内現代峨山オフィスのようす=31日、坡州(聯合ニュース)
【ソウル31日聯合ニュース】北朝鮮当局に「脱北策動」「体制非難」などの容疑を受け30日に拘束された現代峨山の社員が、事実上拘束された状態で調べを受けている。
 統一部の李種珠(イ・ジョンジュ)副報道官は31日、「昨日北朝鮮が調査中だと通告してきた開城工業団地の韓国側職員は、まだ調べを受けているものと把握されている」と明らかにした。この人物と韓国側関係者の面談は午前10時半現在、まだ行われていないという。李副報道官は、調査が行われている場所は開城工業団地内にある北朝鮮側出入事業部と推定されると伝えると同時に、政府は昨日に引き続き、被調査者に対する接見権と弁護人の助力を受ける権利の保障を求める計画だと話した。

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 現代峨山関係者も、現地の現代峨山総事務所を通じ社員との接見を引き続き要請しているが、北朝鮮からはまだ回答がないと伝えた。

 北朝鮮は前日、自分たちの政治体制を非難し北朝鮮女性の脱北を策動した疑いがあると主張しながら、40代の現代峨山社員を連行したことを通知文で韓国側に伝えてきた。

 政府消息筋は、北朝鮮が「開城工業地区と金剛山観光地区の出入りおよび滞在に関する合意書」の規定に基づき調査を進めると強調しただけに、韓国としてはひとまず被調査者に対する接見権と弁護権の保障を求め、北朝鮮の反応を待っている状況だと説明した。この合意書は、開城工業団地で韓国側関係者が法秩序を違反した場合、北朝鮮当局はこれを中止させ調査し、違反の程度に応じ警告または罰金を科したり、韓国に追放できると定めている。ただ、南北が合意する「厳重な違反行為」については別途、双方合意の上で処理するとしている。


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