【ソウル31日聯合ニュース】北朝鮮の対韓国公式窓口、祖国平和統一委員会は30日、韓国政府が北朝鮮のロケット発射問題を理由に大量破壊兵器の拡散防止構想(PSI)に参加するならば、それは北朝鮮に対する「宣戦布告」だとし、「われわれは即時に断固とした対応措置を取ることになると厳粛に宣布する」と発表した。同日の報道官談話を朝鮮中央通信が伝えた。
 談話は、北朝鮮はすでにPSIを「朝鮮半島に戦争の火の雲を呼び込む導火線」と見ており、決して受け入れられないとの立場を明かしてきていると指摘。韓国政府がPSI全面参加を検討することは、「われわれの尊厳と自主的権利に対する乱暴な挑戦」であり「破局に至った北南(南北)関係を完全に壊し、全民族を核戦争の惨禍に追い込もうという許し難い犯罪行為だ」と非難した。

 これに先立ち、外交通商部の文太暎(ムン・テヨン)報道官は23日の定例会見で、北朝鮮がミサイルを発射すれば朝鮮半島状況に変化があると述べ、これまでは朝鮮半島状況を考慮し、趣旨と目的に共感しつつも一部参加にとどまっていたPSIについて、全面参加を検討中だと明らかにしている。

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