【ソウル30日聯合ニュース】今年は南北共同宣言9周年を記念する民間レベルの南北共同行事が行われないことになった。南北共同宣言実践韓国側委員会と北朝鮮側委員会が先ごろ北朝鮮・平壌で開催した共同委員長会議で決まった。韓国側委員会が30日に明らかにした。
 会議で韓国側委員会は、南北当局間の緊張状況にあっても民間の統一運動は情勢の行き詰まり突破に努力すべきとの意味から、ことしの記念行事を南北・海外の共同行事として金剛山で開催することを提案した。しかし、北朝鮮側委員会は「現情勢下では共同行事の推進は難しい」とし、韓国、北朝鮮、海外がそれぞれの地域で開催することを提案した。

 昨年も北朝鮮側委員会が李明博(イ・ミョンバク)政権発足後の南北間緊張情勢を理由に、ソウルでの開催に合意していた共同行事を金剛山で開催するよう主張したため、南北当局は参加せず民間レベルの共同行事だけが金剛山で行われた。ことしは北朝鮮側委員会が民間レベルの共同行事にも難色を示したことから、南北共同宣言記念行事が初めて南北別々に開催されることになった。

 ただ、両委員会は南北共同宣言日の6月15日から南北首脳宣言日の10月4日までを「南北共同宣言実践運動期間」に定め、同期間中に多彩な活動を展開することで合意した。また、10月ごろに南北共同宣言委員会会議を開き、2010年の南北共同宣言10周年記念行事の準備について話し合うことにした。

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