【ソウル26日聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央放送は25日、イランの人工衛星「オミド」の打ち上げ成功を取り上げ、「わが共和国の平和的な宇宙進出と利用政策は時代発展に見合った正当なものであり、これを妨げる力はどこにもない」と重ねて主張した。
 同放送は「平和的な宇宙利用の権利はだれにでもある」と題した論評で、「わが国はすでに平和的な宇宙研究開発を専門とする機関を設立した。現在、わが科学者、技術者らは発展する現実と国際的傾向に合わせて宇宙を平和的に利用するための事業を積極的に推進している」と述べた。

 こうした主張は、朝鮮宇宙空間技術委員会による試験通信衛星「光明星2号」の打ち上げ予告に対し、国際社会が長距離ミサイルの実験用だと懸念を示していることへの反論とみられる。

 同放送は、イランの衛星打ち上げは国力を見せつけるものであり、宇宙開発・利用において独占権というものがこれ以上存在し得ないことを示したと主張。米国などはイランの衛星運搬ロケット発射を弾道ミサイル技術開発用だと議論しているが、イランはこれをものともせず宇宙進出競争にさらに積極的に乗り出す意向を示していると伝え、北朝鮮の意志を遠回しに示した。

 また、多くの発展途上国が競って宇宙利用に乗り出しており、北朝鮮も国際社会の一員として宇宙進出の選択権や宇宙科学技術競争に加わる立派な権利があると強調した。

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