金長官は、最も北朝鮮を理解したとされる金大中(キム・デジュン)元大統領の人気駐にも、5回にかけ35か月間南北関係が断絶したと指摘。現政権では南北の厳しい状況が10か月に及んでいるが、これは1度は経なければならない調整期だと主張した。
また、今後韓国がどう対処するかが重要だと強調し、北朝鮮がどんなに批判してきたとしても南北対話を提議し続け、実質的な交流協力を支援しながら毅然とした態度で対処しなければならないと述べた。何より国内の進歩・保守間の「南南葛藤(かっとう)」が生じないよう努力すべきだとし、原則と柔軟性をもって対応すれば、この10か月間は今後の正常な南北関係発展に向けた有意義な期間となるとの考えを示した。
金長官はまた、対北朝鮮政策において金元大統領と李大統領の目指すものは同じだと説明した。在任中に南北関係の悪化を望む大統領はいないと強調し、ただ国際情勢や当時の状況、世論の動きにより方法や速度が異なるだけだと述べた。
このほか、過去10年間で政府が和解・協力政策を推し進め、民間レベルでの交流が増えるなど南北関係が改善されているにもかかわらず、国民は現政権が敵対的な対北朝鮮政策を展開しているとみていると指摘し、こうした不信感がなくなることを望むと述べた。
最後に金長官は、北朝鮮の態度に変化がない限り、現在の調整期は続くとの見通しを示した。対北朝鮮政策を進めるなかでさまざまな意見を反映し、国民的合意を強化する方向で政策を展開しなければならないと強調した。
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